2006年11月22日水曜日

お笑いブームは病んだ時代が求めたもの?

笑いと健康学会 医学的検証へ 笑う門には血糖値が下がる!?

笑うことの医療における効果は、これまで何度もニュースに取り上げられてきました。

最初は私も「すげー!!」なんて調子で感心していたんですが、最近はちょっと食傷気味ですね。

なぜかというと、上のニュースにも書いてあるように決定的な科学的な裏付けがはっきりしてないからなんです。

笑いの効用についての実験は古くから行われてきた。笑うと血糖値が下がる、免疫機能が高まる、唾液(だえき)中の殺菌物質が増えるなどの事例報告は数多い。しかしこれらが実際に病気の治療につながるかどうかは仮説の域を出ていない。体系的な研究が進まず“医学的根拠”も不十分だった。


胡散臭い健康器具のビジネスなんかは、こういうニュースが大好きで仮説の域を出ていない話をさも真実かのように話す。

そう、あのメシマコブだの、アガリクスだの、ああいったものには科学的根拠はないんです。

それでも、なんとかして病気を治したいと願う人々の足元を見て商品を売りつける。

しかし、責められるべくはその業者ばかりでもない。

そういった民間療法的なものに傾倒していく人の中には、ちゃんとした治療を受けないで、つまり素人判断で病気を治療していこうとする病人自身がいるのも事実です。こういった人々は、健康は金を払えば手に入ると勘違いしているのではないでしょうか?

健康を得るためには、たしかにお金が必要です。

エイズを患っているマジック・ジョンソンなんかは莫大な資産があるから、お金の心配をすることなく最新のエイズ治療を受けて病気の進行を遅らせていられるわけです。しかし、彼と同じ治療を一般人が受けようとしても、お金がついてきません。そう考えると、たしかに健康を得るにはお金は不可欠です。

ただし、そのお金を払って手に入れる健康であっても、その前に不可欠な要素が1つあります。

それは本人が健康になるための努力を惜しまないこと

この要素がなければ、いくらお金に余裕があり最新の治療を受けても意味がありません。
病気を治すのは医師の役目ではなく、患者本人の役目であるからです。

医師をはじめとする医療スタッフの役目というのは、患者本人が病気を治していこうとするサポートすることです。
それ以上のことはできません。

私は医師を目指す身であるので、かつては「自分が人々を病気から救う」というふうに考えていました。
けれども、自分自身が病気にかかって長いこと病院にかかって、担当の先生と話をしていくと自分の考えはえらく傲慢なものに見えてきました。

そもそも、「自分が人々を病気から救う」というのは、その人の潜在的な回復能力を過小評価していることになります。
それは私が望む医師の姿ではありません。私が望む医師の姿というのは、患者本人が持つ生命力を最大限に引き出すことで病気の回復につなげるというものです。だから、医師の技量よりも大事なのは、患者の病気を治したいという意志なんだと思います。

最初のニュースから大きく外れてしまいましたが、笑いが病気の治療に効くかどうか分かりません。
でも、事実として効いているようなので、ちゃんとした証明が欲しいですね。

事実として効いているなら、証明などいらないのじゃないか?

という声もあると思います。

でも、人の命を預かる身となると、何が病気の治療に効いているのか把握しておきたいんですよね。
でないと、いい加減な医師になっちゃいますから。

あ、あと、個人的には笑いの質にも効果の有無は関係してくると思いますけどね。
昨今の笑いは昔の笑いと少し違うような気がするんですよね…。
その話はまたいずれ…ということで。

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