2006年12月29日金曜日

最近購入した本:『博士の愛した数式』

博士の愛した数式 (新潮文庫)
博士の愛した数式 (新潮文庫)小川 洋子

おすすめ平均
stars淡々とした感激
starsあまりグッとくるものはなかった
stars似非理系の私にとっては、「なるほどねー、フムフム」とわかった振りしてうなずきたくなる
stars絶賛されてるほど……
stars博士の愛した数式,小説家の計算した数式

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いわずとしれたベストセラーです。ただベストセラーになっただけではなく、映画化もされ、非常に認知度の高い作品です。

この作品を書いた小川洋子さんは、実は私と同郷で、かつ高校の先輩になります。大学でも後輩になろうとしましたが、私はあえなく撃沈してしまいました。そして、再浮上したときには日本ではなく、アメリカという異国の地だったというオチがついていますが、それはいいとして…『博士の愛した数式』です。

まだ最初の数ページしか読んでないのですが、すっと物語の中に入っていける文章です。
こんな文章、なかなかないです。今まで何百冊といろんな小説を読んできましたが、これほど文章の完成度の高いものはなかなかお目にかかれません。いやはや、素晴らしい先輩を持ったものだ…と感心してしまいます。


さて、私は乱読派で積読の傾向が若干あり、いま並行して読んでいる『朗読者』と『博士の愛した数式』をどうしても比較してしまいます。読みやすさ、物語自体の魅力、どれをとっても現時点では『博士の愛した数式』に軍配が上がります。



『朗読者』の場合、ドイツ語が原文だそうなのでドイツ語の読めない私には、英語か日本語かのいずれかで読まなければならないことになります。そして、文庫という書籍文化の非常に発達している日本語版を読むに至ったわけですが、読みやすさというものはこの場合、著者の力量はあまり関係ないと思います。あくまで翻訳者の力量が読みやすさを反映するのですが、どうも読みにくい。平易な日本語で書かれているのだけれども、話が淡々としていてどうも眠気を誘う。そして、おまけに主人公は性に溺れてしまう…。

こんなんなら、谷崎あたりでも読めばいいじゃん…。

と自分にツッコミを入れながら、もう少し『朗読者』に付き合うことにしましたが、読みやすさの違いは一体なんなんでしょうか?そもそも、外国文学は非常に好きなのですが、その翻訳がいいときは本当に一生に残る宝になる作品を読んだ気になりますが、そうでなければ時間の浪費になったと思わざるを得ません。過去の経験からいくと、ドストエフスキーの『罪と罰』は最後まで読んだから浮かばれましたが、何度も挫折しかかりました。そりゃあ、登場人物の呼称がコロコロ変わるし、ラスコーリニコフが『東京大学物語』の村上直樹ばりの妄想持ちで、それで何ページもその妄想なんかに付き合わされる苦痛と言ったら…!!それが偉大なる作品のワンピースだからこそ許されるものの、あんなもの単独で存在していたら、暇人の妄想に付き合うというバーチャルな体験ができるくらいのものでしかないように思えます。

話が脱線してしまいましたが、『朗読者』をあくまでサブの読書として、『博士の愛した数式』をメインで読んでいこうと思います。もちろん、『朗読者』が今のままややつまらない読書になるとは思えませんし、これから物語が盛り上がってくることだろうと思います。なにせ、世界のあちこちでベストセラーになっているんですから、ベストセラーになるには必ずワケがあるはずです。そのワケをこれから探していきます。



でも、何よりも先に来る試験に備えて勉強しなければ…。
今年は家族の事情により、ほとんど勉強という勉強ができなかったからなぁ…。でも、そんなことを言い訳にするワケにもいくまい。やらなければならんのだから。

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