2007年9月26日水曜日

書評:『最後のジャズ入門』

以前からジャズは聴いていた方なんだけれども、最近になってどうやらジャズの世界にどっぷりハマってしまったらしく、部屋でも車の中でも、大好きなオルタナ系は聴かず、ジャズ一辺倒になっている。

しかし、だからといっても、私はジャズに関しては右も左も分からぬ超初心者。

そこで、どうしても虎の巻が必要となったわけで、例によって図書館からこの本を借りてきました。



いきなり“挫折し続ける初心者のための”という冠が付いている!!

別に私は挫折も何にもしていないけれど、ちゃんとジャズを知っていくためには、これくらいの入門本がちょうどいいはずだ。

著者の中山康樹氏はかの『スイングジャーナル』の元編集長。文章も面白い。
そして、こう始めていく。
そこでこの本となるが、まずもって本書はジャズの入門書ではない。
「ジャズ道」の入門書である。
なんだって!?
この本で説いているのは、「ジャズ道」なるものの入門であって、「ジャズ」の入門ではない!?

そして、気になる「ジャズ道」とはいかなるものか、筆者はこう説く。
…ジャズ道とは、ジャズの真髄ならびにその魅力に合理的にして最短かつ最速に触れるためのノウハウであり…
とある。

しかし、このジャズ道から音楽全般に対しての聴き方を変える姿勢を教えてもらった気がする。
ようは好きかきらいかといった個人的な感情を超えたレヴェルで音楽を聴く、そこにほんとうの楽しさが潜んでいる。
そう、誰にでも「この音楽は好きだ」もしくは「あんまり好きではない」ということくらいは言える。そもそも、それが音楽を聴くためのプライマリーな理由になっているはずだ。
しかし、ただそれだけにこだわっていたのでは、本当にその音楽を理解したことにはならないはずだ。もちろん、薄っぺらい音楽の聴き方でよいというのなら、それでもよいのだけれど…。
ただ、本当に音楽を楽しんでいくならば、個人的な感情に従うだけでなく、音楽史そのものだって知っておくこともより楽しむ方法のひとつだ。

どういう結論に着陸させようかと悩んでいるところだが、結局のところ、結論なんぞありはしない。
学校で面白くもない音楽の授業も、本当に音楽を楽しもうと思うのなら、それをちゃんと学習するべきである。
音楽の先生ではないけれども、私はそう思う。

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