2008年2月12日火曜日

リスクを取らないというリスクは真のリスク

リスクを取らないというリスク:Life with Mac and more. - CNET Japan

私の部署では各人がそれぞれ別の案件を担当しており、しかも他者が後から代わりを務めることが難しい要素も少なくないのですが、それでも「誰も病気にならない、事故にも遭わない、身内に不幸も起こらない」が暗黙の了解、事実上の前提となっています。


これって、まさにウチの職場のこと。

ウチは染色業という特殊なことを生業としているのだけど、実は私はどうして染め方を知らない。

天竺木綿などの生地を染め上げるのは、ウチで働いている従業員さんたちであって、私はほとんど何もしない。

こんなふうに書くと誤解が生まれそうなので、自分が何をしているかというと、私はデザイン等を担当している。

お客さんがデータを用意してくれているときもあるし、お客さんが持ってきた見本をデジカメやスキャナー、Illustrator、Photoshop等を駆使して、デザインを完成させることもある。

ウチでこれができるのは私だけだ。

別にこれといって特殊な技術ではないはずなのだけど、やはりIllustratorやPhotoshopといったアプリは一般向けではないので、経験を要する(と思う)。

幸い、私は大学時代にPhotoshopに触れる機会があったし、印刷出版社に勤めたときにIllustratorに触れる機会があった。

“触れる”といっても、まさに「何度か使ったことがある」という程度のものだったので、ウチの仕事を手伝い始めたときから自由自在に使えたというわけじゃない。Illustratorはちゃんと参考書を買ったり借りたりしてきて勉強した。Photoshopも然り。まぁ、ある程度操作に慣れてきたら、あとは直感的に操れるようになったのだから不思議だ。

まぁ、そんなことはどうでもよくて、問題なのはウチの職場で働いている人間が急に休んだりしたら困る、という話。

これは中小企業ならどこでも抱えている悩みだと思うけれど、ウンウンと悩んでいるばかりではいけない。積極的に問題を解決していく努力をしなければ何も変わらない。まさに

『暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう』

なのだ。これは私が浪人生だった頃に、なぜか好んで聞いていたカトリック系宗教ラジオ番組の冒頭に流れる言葉である(カトリック信者ではないのだけど…)。

そんなわけで、私も染めの技術をある程度まで知ら(できるようになら)なきゃならないし、従業員さんたちにも私の仕事をいくらかはできるようにしてもらわなきゃならない。染色業というと、どうも職人的なイメージがあると思うけど、私はそういった“職人気質”は無用だと思う。“職人気質”を持つことで、自分の持っている技術や知識を公開することに二の足を踏むだろうし、それは業務の妨げ以外の何物にもならない。

そういう意味で、IT業界のみならず、ウチのような職場にもオープンソース化が必要なんだと思う。

そんなところへdankogaiさんのブログに

404 Blog Not Found: 公開する者は救われる - 書評 - 「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法

というエントリーがあるのは興味深い。

…公開する過程を通じて、技術者もまたおぼろげだった技術への理解を確固たるものとすることができる。さらに公開された技術は、次の一歩を踏み出す際のよりしっかりとした足場となる。


職人気質はもはや過去のもので、これからはどんどん技術はオープンにしていった方がいい。

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2 件のコメント:

Takashi さんのコメント...

>「誰も病気にならない・・
うむむ 自分のいた職場のことかと(笑
中小企業にはホントにありがちですよね。

どのようにして社内の技術や情報を
オープンソース化するか、というのが
最近自分の中でホットなテーマだったりします。
dankogaiさんご紹介の本も
ちょっと読んでみたいと思います。
ご紹介ありがとうございます。

sigmund_freud さんのコメント...

>takashiさん
コメント、ありがとうございます。

社内の情報や技術って、結構一部の人にだけ握られていることが多いんですよね…。
情報や知識を自分だけが掌握しておくことで、社内における自分の優位性は保たれる…ということなのかもしれませんが、そういった社内政治は困ります。

「なんちゃって経営者」の私がちゃんとした経営者になれるように、私もdankogaiさんの紹介している本を読んでみようと思います。

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