2008年3月21日金曜日

Appleのロゴに秘められた力

「Apple」のロゴを見るだけで創造性が上昇――デューク大学調査 - ITmedia News
Mac使いかPCユーザーかにかかわらず、短時間でもAppleのロゴを見せられると創造性が上昇する――米デューク大学のフュークアスクールオブビジネス校とカナダのウォータールー大学が3月18日、調査結果を報告した。
これは面白い心理学の実験だと思うけれど、人間の持つ潜在的能力というのはある意味すごく恐い…。

さて、どんな実験だったかというと、
ブランドと行動の相関性を調べるため、研究者らは著名かつ対抗する2つのブランド、AppleとIBMを選択した。Appleのイメージは「慣習に従わない、革新的、創造的」、一方のIBMの一般的なイメージは「伝統的、スマート、責任感」だ。
面白い対比ですね。これが“Apple vs Microsoft”でないところが興味深い。Microsoftが台頭して来る前は、Appleの最大のライバルといえばIBMでしたもんね。そして、それぞれの会社に抱かれている一般的なイメージは、まさにその通り。

で、被験者はブロックの位置を答えさせられる実験を受ける。このとき、サブリミナルにAppleかIBMのロゴを見せられる。ここで自動的にAppleロゴグループとIBMロゴグループの2つに振り分けられる。もちろん、被験者たちはロゴの存在に全く気づいていない。

そして、「壁を作ること以外で、レンガを使ってできることすべてを挙げよ」という課題に取り組むことに。その結果、Appleのロゴを見せられた被験者たちの方が、「創造的な」レンガの使い方を挙げた、とのこと。

この他にも、DisneyとE! Channel(セレブのゴシップニュースなどを扱うCATV局)のロゴを見せる同様の実験を行った結果、Disneyロゴを見せられた被験者の方が、「より正直な」行動を示したそう。

この結果から真っ先に思い浮かぶのは、企業イメージが確立しているところは、そのロゴだけで人々の潜在心理に働きかけ、行動に影響を与えることができるということ。

それを思うと、ロゴなどの視覚的なイメージの力は、自分たちが思う以上に強い。だとすると、企業側はそのイメージ戦略をこれまで以上に慎重に進めていかなければならないんだろうなぁ…。イメージダウンを誘発するようなメディアにはロゴを使用しないとか、ゴミの中に自社のロゴが見えないようにするとか、考えると結構キリがないような気がする。

もちろん、それはロゴに限った話ではなくて、その会社で働く従業員一人ひとりについても同じことが言える。従業員というのは言ってみれば、歩くロゴマークみたいなもので、その会社のイメージを背負っているところがある。営業の人なんか、そのいい例だと思う。そのことを思うと、社員教育というのはすごく大事だなぁと思わずにはいられない。それと同時に、自分自身も従業員だけでなく、いろんな人の手本になるような生き方をしなければ…とも思う。

「それはとても窮屈な人生観だ」と言う人もいるだろうけれど、人の手本になるってことはそういうことだと思う。でも、それが決して窮屈なものだとは思わないし、そういう生き方はどちらかというと好きだ。

「俺の背中を見てついて来い!!」みたいなリーダーにはなれないけれど、自分の行動がいい意味で皆に伝播していくようなリーダーにはなりたいと思う。

AppleとIBMのロゴの実験から、そんなことを考えてしまった。

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