2008年4月6日日曜日

書評:『「見える化」のことが面白いほどわかる本』

読んでみて気がついたことなのでけれど、この本の書評というのはちょっとしづらい。

というのは、この本のあるべき姿というのは、辞書もしくはマニュアル的な存在だからである。

それでも、一応、書評というか「読んだ感想」みたいな感想を書いておくことにしよう。

「見える化」のことが面白いほどわかる本―その考え方から業務改革に活かす工夫まで業種を選ばない実践ポイント68 (知りたいことがすぐわかるPLUS)「見える化」のことが面白いほどわかる本―その考え方から業務改革に活かす工夫まで業種を選ばない実践ポイント68 (知りたいことがすぐわかるPLUS)
正木 英昭


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いまでは「見える化」という言葉は当たり前になっているけれど、要はオープンソースってことだと思っていいと思う(違ってたらごめんなさい…)。で、なぜその「見える化」が盛んに叫ばれるようになったかというと、いままの仕事のやり方だと無駄や(仕事に)ムラができてしまうから。つまり、どんな業界であれ、いまは情報化の波が押し寄せてきている。大切な情報は特定の人のみが知っているのではなく、情報を皆に公開することによって、作業スピードを速め、正確さを増していかなければならない。

そして、まず「見える化」を導入するにあたって、改善していくべき問題(壁)が3つある。

P.16
  1. 物理の壁:まずい配置、個室、パーティション、壁などが活動を直接阻害する
  2. 心の壁:悪いイメージ・固定観念で活動を見た場合、協力する姿勢が失われる
  3. 長の壁:会社は社長、部は部長、課は課長次第。上に立つ者の能力・意欲・器が、活動の限界
さらに、この3つにコミュニケーションの壁というものを付け足すことができる。コミュニケーションの壁とは:
  1. 依存心:誰かが伝えてくれるだろう
  2. 横着心:ある程度まとまってから伝えればよいだろう
  3. 老婆心:この程度のことは知らせなくてもよいだろう
  4. かばい合い:悪い情報を上げると、関係者に気の毒だ
  5. 優越感:自分だけが知っている
である。では、これらの壁をいかにして打ち砕いていくか?そこが「見える化」への第一歩である。

ご存知の方が多いと思うけれども、「見える化」の基本は5S

「5S」という言葉を初めて聞いたという方のために、いったい「5S」とは何かというと以下の5つ。
  1. 整理
  2. 整頓
  3. 清掃
  4. 清潔

「なぁ〜んだ、そんなことかよ〜」と思われるかもしれないけれど、これって案外できないことなんですよね。5Sって基本的なことなんだけど、いざ実践するとなると難しい。「基本」って呼ばれることを実際に実践するのって難しいですよね、挨拶とか…。

さて、5Sの実践導入は言い出しっぺの経営者がリードしていかなくてはならないのは必然。そして、経営者には5Sの実践と合わせて大切な役割がある。それが経営理念をつくり出すこと。無論、つくり出すだけではダメで、それをちゃんと行動で示せるかが重要なポイント。世にあまたの企業あれど、自社の「経営理念」もしくは「社是」に則って経営できているかは怪しい。それは昨今の偽装事件などを見れば明らか。

よって、経営理念の中にもれなく5Sを含めておくことが肝心となる。別に5Sが何かを書き表す必要はないけれど…。

そして、本書は「見える化」成功のためのヒントをひとつひとつ紹介していってくれる。
それらすべてのヒントがすべての企業で使えるわけではないけれど、考え方の指針としては使える。私個人としては、自分の会社に5Sを導入したかったので、5Sのパートはとても参考になったし、これからどうすればいいかの道標を敷いてくれた。

最初にも書いたように、この本の位置づけはやはり「見える化」導入マニュアル。
度々手にとって「見える化」の進捗状況を確認したり、次にどうしたらいいかに迷ったときに読むべき本。

さらに、巻末には丁寧に各章の要点をまとめてくれている。それをコピーして目につくどこかに貼っておくだけでもいいのではないか?というくらいの本。

必要がない人には必要のない本だし、「見える化」の全体像を掴むための参考資料としてはオススメできる。

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