2008年5月2日金曜日

書評:『ソウルイーター』第3巻

普通の書籍はぼちぼち読んでいるので、ここでもう一度『ソウルイーター』を書評。

第3巻の見所はなんと言っても、「椿 vs 妖刀マサムネ」の兄妹対決。
椿ちゃんはしっとりとして、しとやかで、控えめで、それでいて大きな包容欲を持っている女性なんです。現実世界に椿ちゃんがいたら、たぶん知らずに好きになってしまうタイプでしょうね。マンガを読む限りでは、マカちゃんがサイコーなんですけどね…。

さて、肝心の兄妹対決ですが、このあたり、ちょっと『NARUTO』を少し彷彿とさせるかも。力、技、経験のどれをとっても椿ちゃんが兄のマサムネに勝てる見込みはない。それでも「鬼神」と化した兄をこのまま放っておくわけにはいかない。まさに命懸けの戦い。椿ちゃんの生き様、しっかりと見てください。

その戦いの結末は3巻を見てもらうということにして、問題は4巻以降。

2巻の最後のところで、ソウルが魔剣ラグナログによって切られたことで、彼の中に“黒血”が混ざり、それがソウルに狂気を生む。彼もまた「鬼神」になる可能性を持ってしまった。で、4巻からソウルの中の“黒血”が暴走し始めるらしいのだが…。

さて、この「血が混じる」という表現がすごく面白い。

自分も「強迫性障害」を表現するときに使えばよかったな、と思えるくらい、納得のいく表現だ。というのは、自分の中に自分のものとは異なる血が入って来ることにより、それが自分の意志とはまったく別の行動をとらせる。強迫性障害というのは、まさにそんな感じだ。「手にばい菌なんかついていない」ということを頭では重々理解しているのに、頭よりもっと深い“脳”がその認識を悉く退ける。自分の中にある“異質の血”が、自分の意志とは無関係に暴れだし、手だけでなく体全体、そして精神そのものまでもを乗っ取ろうとしていると感じるのが私の強迫性障害だ。だから、ソウルの中の“黒血”というのがすごくよく分かる。

とりあえず、私が内なる“異質の血”をいかにして制御している(出来てないけど…)かといえば、本来の私の性格を前面に押し出すことだ。それは何事にも秩序を求めること。分かりやすく言えば、「きっちりかっちりやる」ってこと。デザインの仕事をしているんで、イラストの位置、サイズ、並び方、そして対称性。デタラメはよくない。無秩序は自分の中の“異質の血”をigniteさせることになる。
そんなわけで、秩序は私にとって精神の安定を保つための重要なファクターのひとつなのである。

さて、4巻からソウルはどう“黒血”と向き合って行くのか?
参考にしたい。

ソウルイーター 3 (3) (ガンガンコミックス)
大久保 篤
4757514131


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