2008年5月8日木曜日

マジへこむ記事:チーム全員がうつ退職 「人材使い捨て企業」で何が起きたか

読んでいてマジに恐くなった記事。

チーム全員がうつ退職 「人材使い捨て企業」で何が起きたか|『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー|ダイヤモンド・オンライン
「なんと、若手全員がうつで退職。チームそのものが消えちゃったんですよ」
「消えたチーム」というのは、宮本さんのいる部署の隣のプロジェクトチームだ。ここには、中途入社した彼の同期5人が配属されていたという。その5人がそろいもそろってメンタルヘルスを悪化させた。うつや自律神経失調症などを病み、2年目には全員いなくなっていたという。
私の最初のリアクションは

「ありえねー」

だったが、気になって何度も読み返していくとだんだん恐くなってきた。

というのは、自分がうつになる可能性があるから…というのではなく、自分が雇用主の立場にあるから。
上下のコミュニケーションがうまくできない多忙な現場ではトラブルも起こりやすい。
なんて、まさにウチのこと。まぁ、ウチの場合、『上下』の意味が違うんだが…。上が縫製工場で、下が染色工場になっていて、両社のコミュニケーションがうまく働いていないのが実情。
「優秀な人材はどんどん引き上げます」という制度に隠された、「それ以外の人間は切り捨てるぞ」という意図。
あ〜、耳が痛い〜orz
私がウチの仕事に参画するようになって、ずいぶんと改善してきているのだけど、以前はまさにそんな感じだった。

仕事における教育といえば、ほとんどがOJT。それ以外になにか特別に社員教育みたいなことはしてない。
私がなんとかしてテコ入れしたい場所はそこなのだ。

私はもともと医師になろうとしていた人間なので、どうしても従業員の健康が気になる。特にメンタルな部分の健康が気になる。それは私が精神科医を志望していたことも関係するんだろうけど、私は基本的に「人間的に人の見本になる人材を育てる企業」としてウチの会社を変えていきたいと考えている。

しかし、それを手放しで快く思わない人もいる。会社である以上、利益を上げるのが最重要課題だと…。

たしかに、規模が大きかろうが小さかろうが、会社である以上、利益を上げることは重要だ。それなくしては会社の発展もなければ、従業員に給与を与えることもできない。しかし…だ。それでも私は人の見本になるような人材を育てていきたいと考えている。ものづくりが仕事である以上、いいものを作ってこそ、いい売上げに繋がると考えている。薄利多売でたくさんの仕事をこなして利益を上げるという考え方もあるのだけど、もうそんなビジネスモデルでやっていけるほど、世の中は甘くはなくなっている。他より圧倒的な何か(魅力)をもって、ものづくりをしていかなければ、これからは生き残れない。

そこで私が考えたのが、人間性だ。

別に真新しいことでもなんでもない。従業員に魅力があれば、自ずとお客や仕事は集まってくる。そして、なによりもその経営者は従業員の手本になるべき存在でなければならない。私はそんな感じで自分にプレッシャーをかけているのだけど、アピール度が足りないんだろうなぁ。それに、会社のあるべき姿もきちんと従業員たちに伝えきれてないし…。
「優秀で打たれ強い人材を残したい」という会社側の本音は、ある意味もっともかもしれない。
これはこれで会社としては全うな本音だと思うけれど、それはいまの社会からは徐々にズレが生じているんじゃないのか?
「選りすぐりの人材を採用するより、自社の人材を活かすノウハウこそ、勝ち残りの条件」
こちらこそが正しい。

「優秀で打たれ強い人材」というのは、だいたい雇われる立場には長くいない。そういう人は真っ先に独立していく人たちだ。言ってみれば、最も下克上をやっちゃってくれる人材なのである。Googleを見れば、それは明らかだ。GoogleはBest of the bestの人材を採用してきているけど、最近はその人材がどんどん流出してしまっている、というニュースをよく読む。

自社の人材をうまく活かしていくことこそが、いまのビジネス競争を生き残る方法だと思う。そのためには、経営者はきちんと会社の目指す方向と理念を社員に伝えるべきだ。特に地方の中小企業であればあるほど、その傾向は強くなるはずだ。

従業員の誰しもがメンタル的に強いとは限らないし、私は強者ばかりのかつての巨人軍みたいなチームを作りたくない。人間として魅力のあるチーム(会社)を作りたい。

「あいつは仕事ができないからカスだ」

みたいな雰囲気のある職場には絶対にしたくない。お互いの個性を尊重し合い、『三銃士』の“ALL FOR ONE,ONE FOR ALL”を体現できるような集団を作りたい。

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