2008年11月6日木曜日

書評:『マトリクス勉強法』

著者はかつて経済財政政策担当大臣、総務大臣・郵政民営化担当大臣を務めた竹中平蔵氏。

「マトリクス勉強法」という聞き慣れない言葉に惹かれ、さっそく購入。
竹中式マトリクス勉強法竹中式マトリクス勉強法
竹中 平蔵

幻冬舎 2008-10
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目次
第1章 マトリクス勉強法とは?
第2章 竹中式勉強法9の極意
第3章 竹中式記憶勉強法5の極意
第4章 竹中式英語勉強法7の極意
第5章 竹中式経済勉強法9の極意
第6章 世界に通じる勉強5の極意
しかし、肝心なところが全く書かれていない。

というのは、「マトリクス勉強法」と冠をつけていながら、そのことに触れているのは序盤の数ページのみ。それ以降はこの手の“勉強法”本と同じようなことが書かれているだけ。

マトリクス(行列もしくは長方形を格子状に区切ったもの)を用いた目標設定というところが斬新な部分なはずなのに、そこに全然焦点が当てられていない。それがすごく残念。

ただし、勉強法について書かれた本としては、すごく真っ当なことを書いてあり、受験生は一回でも読んでおく方がいいと思う。
自分を成長させるには、「今、自分は何を勉強するべきか」を知ることこそが、実は一番大切です。
竹中式勉強法の極意も、この手の本を何冊も読んでいる人にとっては真新しいことは感じられないかも…。
  1. 常に目標を2つ持て
  2. 逆算して計画せよ
  3. 何事も基本がすべて
  4. よきライバルを持て
  5. メモを持ち歩け
  6. 時間は作るもの
  7. 人と群れるな
  8. 自分のためにカネを使え
  9. よく寝よ
勉強法について書かれている本を何冊も読んでいて、これらのことは繰り返し出てくるので、上記の9つのことはおおよそ真理と認めてもいいんじゃないかと思う。

とくに、「逆算して計画せよ」「時間は作るもの」というのは、いわゆる仕事なり勉強なりデキる人たちに共通すること。

受験生であれば、試験日はあらかじめ決められている。そこから逆算していって、「夏までには○○をマスターしておくべきだ」とか、「今週は○○を3回復習しよう」とか、目安を付けられるはず。

社会人ならば仕事の納期があるので、そこから逆算して「いつまでに何をして、どこまで完成させておけばいいか?」ということが自ずと見えてくる。

私たちはとかく時間はそこら中にあふれているものだと思いがちだけど、実はそうじゃない。事実、時間というものは無限にあふれているものなんだけど、自分たちに与えられている時間は制限されている。人ひとりに与えられた時間は、生まれた瞬間から0に向かっている。

だったら、自分の人生でやりたいこと、なりたい自分をノートにドバーッと書き連ねて、何から始めたらそこに近づけられるかを考えた方がいい。ぼんやりとテレビを見たり、ゲームに興じている暇はない。もちろん、それのすべてが悪い訳ではないんだけど…。
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
- Steve Jobs -
良本ではないが、駄本でもない。勉強をしたことがない人は読んでおいて損はなし。

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