2011年11月2日水曜日

子どもの能力に上限を作らないことが親の役目

自分が親になり、子どものためにしてやれることを考えることが多くなりました。

今日思ったことは、「子どもの能力に上限を作らない」ということです。

しかし、言うは易し、行うは難しの言葉の通り意識していても、実際の行動に移すとなるとこれが難しいものです。

これが難しいのは以下の理由から。

  • 「ダメ!」という言葉自体がNG。
  • 子どもの価値基準は、親のそれと同じになる。
  • 早期学習(特に英語など)

 

「ダメ!」は基本的にダメ!

「ダメ!」という言葉は使い方にも寄ると思うけれど、基本的には親の都合のために子どもに向けられた言葉であるケースがほとんどではないかな〜、と実生活を振り返ると思うのです。「ダメ!」という言葉を使わないように気をつけてはいても、ついつい口に出てしまうのが人の悲しい性なのか…。

「ダメ!」という言葉には、子どもの行動を否定する意味が含まれています。子どもの安全を守るために「勝手に道路に出ちゃダメ」とか「包丁/火/薬品に触っちゃダメ」とか言うのは仕方ないと思いますが、「おもちゃを散らかしてはダメ」とかなど言うのは親の都合だと思うのです。

だから、子どもに向かって「ダメ!」は極力控えるようにしています。

 

子どもは親を見て育つ

当たり前といえば、当たり前の話なのだけど、子どもが最初に持つ価値基準というのは親のものがベースになります。

そりゃあ、生まれた瞬間から生活を共にしているのですし、「あれをするな」「これはするな」などと言われると、そこで判断基準が育まれていく訳です。親の言うことに逆らおうものなら、体罰はなくとも大声で叱られたり、押し入れの中に一時的に閉じ込められたり、しまいにはシカトされたりします…。

罰をもって子どもに躾という価値基準を与えるという教育方針なのでしょうが、これも自分にとっては疑問視の対象です。

会社で管理職以上の役職を持っている方々なら経験あると思いますが、部下が育たないのは基本的に上司である自分が育っていないから。少なくとも成長しようとしている姿勢を上司である自身が見せない限り、部下は10年経っても自ら成長しようと思わないものです。

このことは会社だけでなく、家庭でも同じことです。

家の中の片付けが全然できていないのに、子どもに「おもちゃを片付けなさい」というのはナンセンス。自分の素行が悪いのに、子どもに行儀よくしろなんて求めるのも愚の骨頂。

「子どもにはこういうふうに育ってほしい」と願う形があるのなら、まずは親がそれを実践すべき。

仮にそういう願望の形がはっきりしていなくても、子どもに向かって発している言葉をまずは自分に向けてみるべき。自分自身ができていないことを子どもに強要しようとしているのが分かります。

 

語学を習うならまずは母国語の土台ができてから

これはかつて英語講師をしていた頃からの自分の持論です。

最近では0歳児からでも英語教室に通わせるところがあるそうですが、これは完全に業者に踊らされているだけだと思います。

そもそも、言語というのは思考を培っていくための手段です。

自分の目の前にある世界を認識し、それに言葉を与えて理解していく。その過程においてものの考え方が養われていきます。

このとき、ベースになる言葉、つまり言語は必ず1つでないとマズいのです。それは日本語でも英語でも中国語でも何でも構わないのです。

とにかく、思考を作るベースになる言語は、どれか1つであるべきなんです。

日本語と英語というのは、言葉も違えば文法も違う。日本語で理解する世界観と英語で理解する世界観は、同じようでいて別物です。

昨今、日本でメタ思考や抽象的思考ができない人が増えてきている人が多くなってきていると言われてますが、日本語でメタ思考や抽象的思考ができない人が、英語でそれをできるわけがありません。そもそも、メタ思考や抽象的思考というものがベースにないのですから、逆立ちしても無理な話です。

だから、小学校に上がる前に英語が話せたからといって、別段それがすごいことだとは思いません。逆に、「6歳になるかならない子に英語で何が話せるんだ?」と思います。

どの言語でもいいから、思考のベースになる言語を選ぶ。そして、きちんと思考できるようになる。それから他の外国語を本格的に学ぶといい。

 

これは余談ですが、数学の成績が伸び悩んでいる生徒さんは、まず自身の国語力を高めることが先決。数学というのは抽象的思考のオンパレードです。国語ができないと数学の問題で問われていること自体が理解できません。じゃあ、国語力を上げるにはどうすればいいか?僕自身も散々悩みましたし、生徒さんを受け持っていたときにも悩んだ末の答えは、「四の五の言わず本を読め」でした。このとき、ビジネス書やハウツーものの類を読んじゃいけません。小説です。ラノベでもいい。理解できるくらいの話から始める。それでトマス・ピンチョンの作品とか読めるようになったら大したものです。

数学の成績を上げるなら、自身の国語力を上げる。大事なことなので2回言いました。

 

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